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KINTOはやめとけ?契約前に知るべき後悔の理由

KINTOはやめとけ?契約前に知るべき後悔の理由

「KINTOはやめとけ」というキーワードで検索されたあなたは、トヨタのサブスクリプションサービスについて、何らかの懸念や疑問をお持ちのことでしょう。インターネット上では、KINTOはやめとけと言われる5つの主な理由が議論されており、KINTOは本当に高すぎるのではないか、購入や残クレとの総額比較で損をするのではないか、といった声も多く見られます。

また、中途解約の落とし穴として高額な違約金や解約金のリスク、走行距離制限は厳しいのか、超過ペナルティの実態についても気になるところです。万が一、事故や傷をつけたらどうなるのか、修理や原状回復の費用負担も不安要素かもしれません。さらに、カスタマイズや改造が不可である点は車好きが後悔するポイントと言われ、わナンバーが嫌な人には向かないという意見もあります。

この記事では、KINTOで失敗した後悔した人のリアルな口コミや評判を集めつつ、KINTOの審査基準や審査に落ちる人の特徴とは何か、損益分岐点はどこで何年乗るなら購入が得かについても掘り下げます。あえて挙げるKINTOのメリットとその裏にあるデメリットを整理し、最終的にKINTOが絶対に向かない人と検討の余地がある人を明確にします。

この記事のポイント

  1. 「KINTOはやめとけ」と言われる具体的な理由
  2. 購入や残クレと比較した場合の総コストの違い
  3. 契約前に知っておくべき中途解約や走行距離のリスク
  4. KINTOの利用が向いている人・向いていない人の特徴

KINTOはやめとけと言われる理由を徹底分析

  • KINTOはやめとけと言われる5つの主な理由
  • KINTOは本当に高すぎる ? 購入や残クレとの総額比較
  • 中途解約の落とし穴 高額な違約金・解約金のリスク
  • 走行距離制限は厳しい? 超過ペナルティの実態
  • 事故や傷をつけたらどうなる 修理 原状回復の費用
  • カスタマイズ 改造不可! 車好きが後悔するポイント

KINTOはやめとけと言われる5つの主な理由

KINTOが一部のユーザーから「やめとけ」と言われる背景には、いくつかの明確な理由が存在します。これらは従来の車の「所有」とは異なる、リース契約特有の制約が中心です。車を「利用」するサービスであるため、購入する場合には発生しないデメリットが目立つのです。

主な理由は以下の5点に集約されます。

  1. 最終的に自分のものにならない(所有権がない)
  2. 自動車保険の等級を引き継げない・育たない
  3. 走行距離に制限がある
  4. 原則としてカスタマイズ(改造)ができない
  5. 中途解約のリスクがある

まず、KINTOはリース契約であるため、契約期間が満了しても車は自分のものにならず、必ず返却しなければなりません。購入であれば数年後に売却してリセールバリュー(再販価値)の恩恵を受けられますが、KINTOではそれが一切ありません。トヨタ車、特にプリウスやランドクルーザー、アルファードといった人気のSUVやミニバンは、数年後も高い価値(リセールバリュー)が残る傾向にあるため、この「売却益」を得られない点を「損だ」と感じる人は非常に多いです。

次に、任意保険が月額料金に含まれている点は一見メリットですが、長年無事故で高い保険等級(割引率)を維持してきたベテランドライバーにとっては、逆に割高になります。KINTOの保険料は等級や年齢に関わらず一律のため、個人の割引等級は反映されません。(参照:KINTO公式サイト「自動車保険」

現在加入している保険は「中断」扱いとなり、保険会社で「中断証明書」を発行すれば、KINTOの契約終了後に等級を引き継ぐこと(通常10年間保持可能)はできます。しかし、その手続きの手間がかかる上、KINTOを利用している数年間は等級が育たない(割引率がそれ以上進まない)というデメリットも抱えることになります。

走行距離やカスタマイズの制限、中途解約のリスクについては、後の見出しで詳しく解説していきます。

補足:ナンバープレートについて KINTOはリース契約(カーリース)に分類されるため、ナンバープレートはレンタカーと同様の「わ」ナンバー(または「れ」ナンバー)となります。これは法律で定められているため変更できません。レンタカー(短期利用)とリース(中長期利用)という違いはありますが、外見上は同じ分類のナンバーです。これを「借り物感がある」「見た目が気になる」と精神的な抵抗を感じる人もおり、「やめとけ」と言われる理由の一つとして挙げられることがあります。

KINTOは本当に高すぎる ? 購入や残クレとの総額比較

KINTOは本当に高すぎる ? 購入や残クレとの総額比較

「KINTOは高すぎる」という意見は、主に「支払総額」「手元に何も残らないこと」を根拠にしています。では、実際に購入や他の支払い方法と比較してどうなのでしょうか。

例えば、新型プリウス(2.0Z 4WD)にオプションを付けて総額500万円近くなったケースで考えてみましょう。KINTOの7年契約(頭金・ボーナス払いなし)では、シミュレーション上、月額約65,000円、総額で約546万円となります。

「購入より46万円も高いじゃないか」と思うかもしれませんが、この546万円には7年分の任意保険料、毎年の自動車税、2回の車検費用、定期点検費用、タイヤなどの消耗品交換費用がすべて含まれています。つまり、ガソリン代と駐車場代以外のすべてがコミコミです。

一方、500万円で購入した場合(例えば銀行ローンを利用)、これらの維持費はすべて別途必要です。特に任意保険料は年齢や等級によって大きく変動し、若年層であれば年間10万円を超えることも珍しくありません。7年間で数十万円の保険料が別途発生します。こう考えると、保険料が高い若年層や、車検や税金の支払いを都度管理するのが面倒な人にとっては、KINTOの総額が必ずしも「高すぎる」とは言えないのです。

コンパクトカーの「ヤリス」などで比較しても、若年層の場合はKINTOの方が総支払額が安くなるケースが見られます。

KINTO・残クレ・銀行ローンの比較(一般的な傾向)
比較項目 KINTO 残価設定クレジット(残クレ) 銀行オートローン
月額費用に含まれるもの 車両代、税金、任意保険、車検、メンテナンス、消耗品 車両代(残価除く)、一部税金・諸費用 車両代、諸費用
契約終了時 返却のみ 返却・買取・乗り換え 自分のものになる
残価精算リスク なし(クローズドエンド) あり(オープンエンドが主流) 傷や走行距離超過で「追い金」発生の可能性 なし
金利 なし(リース料として) ディーラー所定の金利あり(高め傾向) 金融機関所定の金利あり(低め傾向)
任意保険 コミコミ(一律) 別途加入(等級反映) 別途加入(等級反映)
所有権 リース会社 (KINTO) ディーラーまたは信販会社 自分(※完済後)

比較のポイント:残価精算リスク 残クレは「残価(数年後の下取り予定価格)」をあらかじめ差し引くため月々の支払いは安く見えますが、多くの場合「オープンエンド契約」です。これは、返却時の査定額が設定した残価より低い場合、差額を「追い金」として一括請求されるリスクがあることを意味します。

一方、KINTOは「クローズドエンド契約」です。返却時の車両価値が想定より下がっていても、利用者に追加精算(追い金)は発生しません。(※ただし走行距離超過や原状回復費用は別)

シミュレーションによれば、任意保険料が高額になりがちな20代や、3年・5年といった短~中期で乗り換えたい人にとっては、KINTOがローン購入の総支払額を下回るケースもあります。逆に、保険等級が高く(50歳以上など)、長く(7年以上)乗る場合は、購入した方がトータルコストは安くなる傾向が強いです。

中途解約の落とし穴 高額な違約金・解約金 のリスク

KINTOの契約は、原則として中途解約ができません。これが「やめとけ」と言われる非常に大きな理由の一つです。ライフスタイルの変化(予期せぬ転勤、結婚、失業、家族構成の変化など)で車が不要になっても、簡単にはやめられないのです。

KINTOには主に2つのプランがあり、解約のルールが大きく異なります。

初期費用フリープランの違約金

契約時にまとまったお金が不要な「初期費用フリープラン」の場合、やむを得ず中途解約する際には高額な中途解約金(違約金)が発生します。

この解約金は、基本的に「残りのリース料」+「追加精算金」で計算され、契約初期であればあるほど高額になります。KINTOの公式サイトによると、例えば3年契約(月額5万円)の場合、18ヶ月目(残り18ヶ月)で解約すると、違約金は残り月額の3ヶ月分(15万円)程度が目安とされていますが、これはあくまで一例です。

契約開始直後に解約した場合、数十万円から百万円を超えるケースも想定されるため、3年・5年・7年という契約期間を全うできるか、ご自身のライフプランを慎重にシミュレーションする必要があります。

解約金フリープランの「申込金」

一方、「解約金フリープラン」は、その名の通りいつ解約しても違約金は0円です。海外転勤や免許返納といった不測の事態にも対応しやすい柔軟性があります。

ただし、このプランは契約時に「申込金」として月額料金の5ヶ月分相当を支払う必要があります。

解約金フリープランの注意点 この「申込金」は、途中で解約しても一切返金されません。 例えば月額5万円の車なら25万円を最初に支払う必要があり、「初期費用ゼロ」というサブスクの手軽さは失われます。また、契約期間は3年のみで、ボーナス払いが使えないなどの制約もあります。

結局のところ、どちらのプランを選んでも、中途解約には金銭的なデメリットが伴うことは理解しておくべきです。長期契約になるほど、このリスクは高まります。

走行距離制限は厳しい? 超過ペナルティの実態

走行距離制限は厳しい? 超過ペナルティの実態

KINTOの車には「月あたり1,500km」という走行距離の基準が設けられています。これは契約期間全体での総走行距離で計算されます。

  • 契約期間3年(36ヶ月)の場合: 1,500km × 36ヶ月 = 54,000km
  • 契約期間5年(60ヶ月)の場合: 1,500km × 60ヶ月 = 90,000km
  • 契約期間7年(84ヶ月)の場合: 1,500km × 84ヶ月 = 126,000km

この「月1,500km(年間18,000km)」という距離は、一般的なドライバーにとって厳しいのでしょうか。国土交通省の「令和4年度 自動車輸送統計調査」によると、自家用乗用車の平均走行距離は1日1車あたり約24.3kmとされています。これを月に換算すると約730km(年間約8,760km)です。

このデータと比較すると、KINTOの制限(月1,500km)は平均的な利用者の2倍近い余裕が設定されていることになります。「週末に近所で買い物する程度」や「たまにドライブする」といった使い方であれば、まず超えることはないでしょう。

しかし、「毎日片道20km以上(往復40km以上)を通勤で使う」「週末は必ず長距離ドライブや帰省をする」という人にとっては、かなり厳しい制限となる可能性があります。

超過した場合のペナルティ 契約満了時に総走行距離を超過していた場合、追加精算金が発生します。トヨタ車の場合1kmあたり11円(税込)です。 例えば、3年契約(上限54,000km)で、返却時にメーターが64,000kmだった場合、10,000kmの超過となります。

11円 × 10,000km = 110,000円

この金額が返却時に一括で請求されます。常に走行距離を気にしながら運転しなければならない点は、精神的なストレスになる可能性があり、「やめとけ」と言われる一因となっています。

事故や傷をつけたらどうなる 修理・原状回復の費用

 

KINTOはリース車両(借り物)であるため、返却時には「原状回復」(借りた時の状態に戻すこと)が求められます。事故や自損で傷・凹みをつけた場合の扱いはどうなるのでしょうか。

KINTOの最大のメリットの一つが、月額料金に手厚い任意保険(自動車保険)が含まれている点です。万が一、事故を起こして修理が必要になった場合でも、自己負担額は1事故あたり最大5万円(免責金額)となっています。

例えば、電柱にぶつかってしまい修理費用が30万円かかったとしても、利用者の負担は5万円のみで、残りの25万円はKINTOの保険でカバーされます。また、対人・対物賠償も無制限でカバーされており、保険を使っても契約期間中に月額料金が上がることはありません。

これは特に運転に不慣れな人や若年層にとって大きな安心材料ですが、注意点もあります。

原状回復の基準

事故修理は保険でカバーされますが、返却時には「通常使用の範囲を超える損耗」については原状回復費用を請求される場合があります。どの程度の傷が請求対象になるかは査定次第ですが、一般的に以下のようなケースは請求対象となる可能性が高いです。

  • 塗装が剥がれている、または錆びている凹みや傷
  • タバコの焦げ跡や、除去できない酷い汚れ・シミ
  • ペットによる傷や臭い

「借り物」である以上、購入した車以上に丁寧な扱いが求められます。

全損事故の場合 修理費用が車両の時価額を上回る「全損」と判断された場合、その時点でリース契約は強制解約となります。この場合、違約金などはKINTO付帯の保険(リースカー車両費用保険特約)でカバーされるため、利用者の追加負担は発生しません。しかし、車は即座に没収となり、新しい車が必要な場合は再度契約審査からやり直しとなります。

「最大5万円で済む」という安心感はありますが、傷や事故に対して購入した車以上に神経質になる必要がある点は、デメリットとも言えるでしょう。

カスタマイズ・改造不可! 車好きが後悔するポイント

カスタマイズ・改造不可! 車好きが後悔するポイント

KINTOが「やめとけ」と言われる決定的な理由の一つが、車両のカスタマイズや改造が一切禁止されている点です。

KINTOの車両は契約終了後にトヨタ認定中古車として再販されるため、その資産価値を厳格に維持することが前提となっています。そのため、以下のような行為はすべて禁止されています。

  • ホイールやタイヤのインチアップ・インチダウン
  • マフラーやサスペンションの交換(ローダウンなど)
  • 外装(社外エアロパーツ装着など)の変更
  • 内装の張り替えや取り外し
  • ライトの灯火色変更(保安基準適合品でもNG)
  • エンジンルーム内のパーツ交換

車を単なる「移動手段」として割り切れる人には全く問題ありません。しかし、「車を自分好みにカスタムしたい」「ホイールを替えてドレスアップしたい」といったニーズを持つ車好きの人にとっては、KINTOは絶対に向かないサービスです。

許容される範囲は? 原状回復が可能で、車両に穴あけや加工を伴わないものであれば、一部許可されるアクセサリーもあります。例えば、吸盤で取り付けるタイプのスマートフォンホルダーや、シガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーなどです。ただし、判断が難しいため、取り付け前に必ず取り扱いディーラーに確認することが推奨されます。

禁止事項は改造だけではない 車両の価値を低下させる行為として、「車内での喫煙(電子タコを含む)」および「ペットの同乗(ケージ使用でも不可)」も厳しく禁止されています。これらは利用規約違反となり、違反が発覚した場合、返却時に高額なクリーニング費用や内装部品の交換費用(原状回復費用)を請求される可能性があります。場合によっては数十万円単位になることもあるため、絶対に避けなければなりません。

KINTOはやめとけと結論を出す前の比較検討

  • KINTOで失敗した・後悔した 人のリアルな口コミと評判
  • 損益分岐点はどこ?何年乗るなら購入が得か
  • KINTOのメリットとその裏にあるデメリット
  • KINTOが絶対に向かない人と検討の余地がある人
  • 「KINTOはやめとけ」が当てはまる人を総括

KINTOで失敗した・後悔した 人のリアルな口コミと評判

KINTOで失敗した・後悔した 人のリアルな口コミと評判

インターネット上の口コミや評判を見ると、「KINTOで失敗した」「後悔した」という声も実際に存在します。その多くは、これまで解説してきたデメリットを契約前に十分に理解していなかったり、ご自身の利用スタイルとのミスマッチに後から気づいたりしたケースです。

Yahoo!知恵袋などに見られる主な「後悔」の声

  • 「7年総額で546万円払っても、結局手元に何も残らない。7年落ちでもプリウスなら100万円以上の価値が残るはずで、計算したら大損だった。」 (金銭的損失・リセールバリューの軽視)
  • 「任意保険の等級が20等級だったので、KINTOの一律保険料は明らかに割高だった。契約前に自分の保険料としっかり比較すべきだった。」 (保険料のミスマッチ)
  • 「ディーラーの担当者に『残クレより得だ』と勧められたが、後で調べたら自分の乗り方(長距離)だと走行距離制限の超過金リスクが高すぎた。」 (説明不足・ミスマッチ)
  • 「リースだから仕方ないが、傷や汚れに神経質になりすぎて疲れた。子どもがジュースをこぼすたびにヒヤヒヤする。借り物というストレスが想像以上だった。」 (精神的負担)
  • 「ディーラーにKINTOの相談に行ったら、あからさまに嫌な顔をされた。ディーラーは儲けが多い自社の残クレ(残価設定クレジット)を売りたいのが見え見えだった。」 (ディーラーの対応)

これらの声は、KINTOの「すべてコミコミ」という手軽さの裏にある「制約」を契約前に十分に理解していなかった、あるいはご自身のカーライフ(走行距離、保険等級、所有欲、カスタマイズ欲)とサービスがミスマッチだった場合に「後悔」が生まれやすいことを示しています。

特にディーラーの対応については、KINTOはトヨタのグループ会社(株式会社KINTO)の商品であり、ディーラーは窓口業務を担っています。ディーラーにとっては、自社でローンを組ませる「残クレ」の方が利益率が高いという構造的な事情がある可能性も指摘されており、担当者によって熱意に差が出ることがあるようです。

一方で、審査に関しては「銀行ローンは落ちたがKINTOは通った」という声も散見されます。KINTOは独自の審査基準(トヨタファイナンスと連携)を持っているため、過去の信用情報だけでなく現在の支払い能力なども考慮されると言われており、他のローン審査より柔軟な場合があります。ただし、もちろん誰でも通るわけではなく、信用情報に問題があれば審査に落ちるケースも当然あります。

損益分岐点はどこ?何年乗るなら購入が得か

損益分岐点はどこ?何年乗るなら購入が得か

KINTOと購入のどちらが得か、その「損益分岐点」は、「契約年数」「利用者の年齢(保険等級)」「数年後の下取り価格(リセールバリュー)」の3つの要素で大きく変わります。

前述のプリウス(総額500万)の例で考えてみましょう。KINTOの7年総額は546万円です。一方、購入した場合の7年間の維持費(税金、車検、メンテ、消耗品)を仮に80万円、任意保険料を7年間で70万円(平均年10万)と仮定すると、総費用は500万+80万+70万=650万円となります。

この時点ではKINTOが約100万円得に見えます。しかし、購入した場合は7年後に車が手元に残ります。7年落ちのプリウスの下取り価格が仮に150万円だった場合、実質的な総費用は650万 - 150万 = 500万円となり、KINTOの546万円よりも安くなります。

この計算は、任意保険料やリセールバリューの仮定次第で簡単に逆転します。

損益分岐点のシミュレーション(アクアの例) KINTO公式サイトには、購入(銀行ローン)とKINTOの総支払額を比較できる「料金シミュレーション」機能があります。その一例(アクア Zグレード)では、年齢によって損得が逆転する結果が示されています。

  • 21歳(保険料が高い)の場合: 5年総額でKINTOの方が得になる傾向
  • 26歳(保険料が高い)の場合: 5年総額でKINTOの方が得になる傾向
  • 50歳(保険料が安い)の場合: 5年総額で銀行ローンの方が得になる傾向

つまり、保険料が高額な若年層ほどKINTOの「コミコミ」メリットが大きく、保険等級が進んだベテランドライバーほど、保険を自分で契約する「購入」の方が得になる傾向が強いです。

また、近年の半導体不足や新車の納期遅延による中古車価格高騰は、リセールバリューを非常に高く維持する要因となっています。このような状況下では、数年後に高値で売却できる「購入」のメリットがより一層強くなります。

結論として、「7年以上」長く乗るつもりであれば、リセールバリューを考慮すると、購入した方がトータルコストは安くなる可能性が非常に高いと言えます。

KINTOのメリットとその裏にあるデメリット

KINTOには「やめとけ」と言われる理由だけでなく、そのデメリットを許容できる人にとっては明確なメリットも存在します。しかし、そのメリットは特定のデメリットと表裏一体の関係にあります。

KINTOの最大のメリットは、「手間」と「突発的な出費リスク」をすべてお金で解決できる点です。

KINTOのメリットと表裏一体のデメリット
KINTOのメリット その裏にあるデメリット(やめとけと言われる理由)
家計管理がラク(高い予見性) 税金、車検、保険など全てコミコミの月額定額で、突発的な出費が一切ない。 総支払額が割高になる可能性 コミコミな分、各種サービス料やマージンが上乗せされており、自分で個別に管理するより高くなる。
手続きが「手間フリー」 税金の支払いや車検の手配、保険の選定・更新といった面倒な手続きを全てKINTO側が代行してくれる。 自由度が全くない(管理される) 保険会社を選べず、カスタムもできず、走行距離も制限される。すべてKINTOのルールに従う必要がある。
若年層は保険料が割安 年齢に関わらず保険料が一律のため、保険料が高額な20代や初めて車を持つ人には大きな恩恵がある。 ベテラン層は保険料が割高 高い保険等級(割引)を持っている人は、その恩恵を捨てて一律料金を払うことになる。
新車の納期が早い場合がある KINTOがメーカーに対して専用の発注枠を確保しているため、購入するより早く納車される車種・グレードがある。 選択肢が限定的 グレードやメーカーオプションが人気なものにパッケージ化されており、細かなカスタマイズ指定ができない。
事故時の自己負担が明確 1事故5万円の免責で済むため、万が一の際の修理費用を心配しなくて良い。 「借り物」という精神的ストレス 傷や汚れに常に気を使う必要があり、喫煙やペット同乗もできず、窮屈に感じる可能性がある。

このように、KINTOのメリットは「お金で手間と安心を買う」という点に尽きます。その対価として、「自由度(カスタマイズ、保険選択、走行距離)」と「(自分で管理した場合の)最安の総額」、そして「所有権(資産価値)」を手放すことになるのです。

ご自身の価値観として、「手間」や「リスク」を避けることにお金を払う価値がある(Time is Moneyと考える)かどうかが、KINTOを選ぶかどうかの最大の判断基準となります。

KINTOが絶対に向かない人と検討の余地がある人

KINTOが絶対に向かない人と検討の余地がある人

これまでの情報を総合すると、KINTOが絶対に向かない人と、利用を検討する価値がある人は明確に分かれます。ご自身がどちらに当てはまるか、冷静に判断してみてください。

<KINTOが絶対に向かない人>

  • 車を「資産」として考え、最終的に自分のものにしたい人 (KINTOは返却前提の「費用」であり「資産」にはなりません)
  • ホイール交換など、車を自由にカスタマイズしたい人 (改造は一切禁止されており、車好きには向きません)
  • 任意保険の等級が非常に高い人(例:16等級以上) (一律の保険料が、ご自身の保険料より大幅に割高になる可能性が高いです)
  • 毎月の走行距離が明らかに1,500kmを超える人(長距離通勤者など) (超過ペナルティで、結果的に高くつきます)
  • 車内で喫煙する人、またはペットを乗せたい人 (規約違反であり、高額な原状回復費用を請求されるリスクがあります)
  • 「わ」ナンバーに強い抵抗がある人 (「借り物」と見られるのが嫌な人には向きません)
  • 7年以上の長期間、同じ車に乗り続けたい人 (総支払額で購入を上回る可能性が極めて高くなります)

<KINTOの利用を検討する価値がある人>

  • 運転免許を取りたての若年層や、保険等級が低い人 (一律の保険料が、市場価格よりも大幅に安くなる可能性が高いです)
  • 税金や車検など、突発的な出費をなくして家計を平準化したい人 (月々の支出を完全に固定化できます)
  • 3年や5年など、明確な期間だけ車が必要な人(単身赴任、子供の送迎など) (期間満了で手間なく返却できるメリットが活かせます)
  • 保険やメンテナンスの手続きを「面倒」と感じ、すべて丸投げしたい人 (「手間」をお金で解決したい人)
  • (銀行ローンなどの)審査に不安がある人 (独自の審査基準により、他のローンより柔軟な審査が期待できる場合があります)
  • 購入より納期が早い車種に、すぐ乗りたい人 (車種によりますが、納期短縮が最優先課題の人)

「KINTOはやめとけ」が当てはまる人を総括

「KINTOはやめとけ」という言葉は、特定の条件の人にとっては真実です。ご自身の状況が以下のリストに当てはまるか、最終確認をしてください。

  • KINTOはリース契約であり車の所有権は得られない
  • 契約満了時は必ず車両を返却する必要がある
  • 月額料金には税金・車検・任意保険・メンテナンスが含まれる
  • 任意保険は等級に関わらず一律料金である
  • 長年無事故で保険等級が高い人は割高になる
  • 逆に保険料が高い若年層はメリットが出る場合がある
  • 中途解約は原則不可で高額な違約金が発生する
  • 解約金フリープランは月額5ヶ月分の申込金(返金不可)が必要
  • 走行距離は月1,500kmが基準で超過するとペナルティがある
  • 事故修理の自己負担は最大5万円で済む
  • 全損事故の場合は契約が強制解約となる
  • カスタマイズや改造は一切禁止されている
  • 車内喫煙やペットの同乗も禁止されている
  • ナンバープレートは「わ」ナンバーになる
  • 7年以上など長期で乗る場合は購入より総額が高くなる可能性が高い

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