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ヴェゼルのフロントグリルはダサい?理由とカスタム術を完全解説

ヴェゼルのフロントグリルはダサい?理由とカスタム術を完全解説

ホンダの人気SUV、ヴェゼルのフロントグリルが「ダサい」という評価を耳にしたことはありませんか。特に2021年にフルモデルチェンジした新型モデルの、ボディと同じカラーで仕上げられた「同色グリル」については、SNSの口コミやリアルな評判でも賛否が大きく分かれています。斬新で未来的だと評価する声がある一方で、違和感を覚えるという意見も少なくありません。この記事では、なぜそのように言われる理由があるのか、販売台数でも人気を博した初代モデルとのデザイン比較を交えながら、その背景を深く掘り下げていきます。また、ボディカラー同色グリルが持つデザイン上のメリットや実用面でのデメリットについても詳しく解説します。もし現在のデザインにしっくりきていないのであれば、品質と安全性が魅力の純正オプション(Moduloブランド)や、個性あふれるおすすめの社外品カスタムグリルへの交換、あるいは比較的手軽な塗装やラッピングといった豊富な選択肢も有効です。ここでは、フロントグリル交換にかかる具体的な費用や工賃の相場から、自分でフロントグリル交換に挑戦する際の難易度と専門的な注意点、さらにはカスタム後の車検は本当に通るのかという法的な疑問まで、あらゆる情報を網羅しました。カスタムグリルの購入方法やおすすめショップも具体的に紹介するので、この賛否両論のデザインに対するあなた自身の答えを見つけ、ヴェゼルを理想の一台に仕上げるための確かなヒントがきっと見つかるはずです。

この記事のポイント

  1. ヴェゼルのグリルが「ダサい」と言われる理由
  2. 同色グリルが持つメリット・デメリット
  3. 純正・社外品・塗装など多様なカスタム方法
  4. グリル交換の費用相場とDIYの難易度6カスタム後の車検に関する注意点

ヴェゼルのフロントグリルがダサいと言われる理由の徹底分析

  • 新型と旧型の違いをデザイン比較
  • ダサいと言われる理由を口コミから考察
  • SNSで見るリアルな評判と口コミ
  • ボディカラー同色グリルのメリット・デメリット
  • フロントグリル交換で車検は通るのか

新型と旧型の違いをデザイン比較

新型と旧型の違いをデザイン比較

ヴェゼルのフロントグリルに関する評価が大きく動いたのは、紛れもなく2021年4月に登場した2代目(RV系)からと言えるでしょう。市場から絶大な支持を得た初代(RU系)とはデザインコンセプトが大きく異なるため、まずは両者がどのような思想でデザインされたのかを深く理解することが、この問題を考察する上での重要なスタート地点となります。

成功を収めた初代(RU系)の革新的なデザイン

2013年12月にデビューした初代ヴェゼルは、当時まだ黎明期にあった日本のコンパクトSUV市場において、まさにパイオニア的な存在でした。<そのデザインは、SUVの持つ力強いロアボディ(下半身)と、クーペのような流麗でパーソナルなアッパーボディ(上半身)を融合させるという、非常に斬新なコンセプトを持っていました。フロントグリルも、ホンダのブランドアイデンティティであった「ソリッド・ウイング・フェイス」を基調としたシャープで存在感のあるデザインを採用し、スポーティさを強調。この力強さと美しさを両立したスタイリングが市場に高く評価され、発売翌年から3年連続でSUV新車販売台数第1位を獲得するなど、大ヒットモデルとなりました。

デザイン哲学の転換を示した新型(RV系)

一方、新型ヴェゼルは、近年のホンダが推進する新世代のデザイン哲学「用の美」を色濃く反映した、水平基調でシンプルかつクリーンなデザインへと大きく舵を切りました。これは、同時期に登場したフィットや電気自動車「Honda e」とも共通する考え方で、過度な装飾を排し、機能的で心地よい塊感を追求するものです。その象徴とも言えるのが、ボディパネルと一体化した「同色グリル」です。これは、本来ラジエーターを持たない電気自動車(EV)に見られるデザイン手法をあえて内燃機関を持つ車両に取り入れることで、電動化時代を見据えた先進性やクリーンさを表現する狙いがありました。従来の「グリルはメッキやブラックで顔つきを強調するもの」という常識を覆すこの大胆な変更が、ユーザーの評価を二分する最大の要因となっています。

デザインコンセプトの比較表

モデル デザインコンセプト グリルの特徴 ユーザーからの主な評価
初代 (RU系) ジャンルの融合(SUV×クーペ)による躍動感とスポーティさ メッキやブラックを基調とした立体的でシャープなデザイン 「カッコいい」「SUVらしい力強さがある」
新型 (RV系) 水平基調によるシンプル&クリーン、心地よさの追求 ボディと一体化した先進的な同色グリル 「未来的」「おしゃれで洗練されている」 or 「のっぺりしている」「表情が乏しい」

このように、新型は初代の成功体験に固執せず、時代の変化を捉えて全く新しい価値観を提示する挑戦的なデザインを採用しました。そのため、初代のデザインに慣れ親しんだユーザーや、伝統的なSUVの力強いデザインを好む層からは、戸惑いや違和感を覚える声が上がっているのが現状と言えるでしょう。


ダサいと言われる理由を口コミから考察

ダサいと言われる理由を口コミから考察

新型ヴェゼルのフロントグリルが一部で「ダサい」と評される背景には、デザインの好みを越えた、いくつかの具体的な理由が見受けられます。インターネット上のフォーラムやレビューサイトを詳細に分析すると、その意見は主に3つのポイントに集約されるようです。

1. ボディとの一体感が生む「のっぺり感」と表情の欠如

最も多く指摘されるのが、やはりボディ同色グリルがもたらす「のっぺりとした印象」です。従来の自動車デザインでは、グリル部分を異なる色や素材(光沢のあるメッキ、精悍なブラック樹脂など)にすることで、フロントフェイスに陰影と立体感を与え、「顔」としてのアイデンティティを確立してきました。しかし、ヴェゼルはボディとグリルの境界を同色で曖昧にすることで、「表情が乏しい」「無機質に見える」といった意見が多く寄せられています。中には「メーカーがグリルの塗装を忘れたのかと思った」「家電製品のようだ」という、デザインの意図とは異なる辛口なコメントも見られ、この点が最大の論点となっていることがわかります。

2. グローバルなデザイントレンドと他社製品との類似性

次に、フロントマスク全体のデザイン構成が「マツダのCXシリーズに似ているのではないか」という声も少なくありません。薄くシャープなヘッドライトと、それに対して大きな面積を占めるグリルという組み合わせは、実は近年の世界的なデザイントレンドです。空力性能や冷却性能、歩行者保護といった要件を満たしながら、ブランドの顔としての存在感を出すための最適解の一つとされています。特に、オプションの「アーバンスタイル」グリルに変更した場合、その構成がマツダのデザイン言語「魂動デザイン」と共通点を見出されがちです。ヴェゼルならではの唯一無二の個性を期待していたユーザーからは、オリジナリティの欠如を指摘する声が上がっています。

トレンドゆえのジレンマ
細いヘッドライトと大型グリルの組み合わせは、アウディやレクサスなど多くのプレミアムブランドでも採用されており、現代的でスポーティな印象を与える手法です。そのため、メーカーが異なってもデザインが似通ってくる傾向は避けがたい側面もあり、ヴェゼルだけが特別というわけではありません。

3. デザイナーの意図した「先進性」への抵抗感

そもそも、ボディ同色でグリルの存在感を消すデザインは、エンジン冷却のための大きな開口部を必要としない電気自動車(EV)で積極的に採用されるデザイン手法です。ホンダはこれをハイブリッド車が主力のヴェゼルに取り入れることで、電動化社会の到来を予感させる先進性やクリーンな未来感を表現しようとしました。この意欲的なコンセプトが、新しいもの好きのユーザー層には高く評価されています。しかし、既存の自動車ファンや保守的な層にとっては、その先進性が見慣れないデザインに対する純粋な抵抗感や違和感となり、「ダサい」という直接的な評価につながっている側面も否定できません。


SNSで見るリアルな評判と口コミ

SNSで見るリアルな評判と口コミ

自動車雑誌や公式サイトの洗練された情報だけでなく、X(旧Twitter)やオーナーが集うコミュニティサイト「みんカラ」といったSNSでは、よりリアルで忖度のない意見を見ることができます。そこには、批判的な意見だけでなく、このデザインを積極的に評価する肯定的な声も数多く存在し、世の中の評価がまさに二分されている様子がうかがえます。

肯定的な意見「見慣れると、このシンプルさが良い」

最初はヴェゼルの同色グリルに「え?」って思ったけど、街中で見かけるうちにだんだんカッコよく見えてきた。ゴテゴテしたメッキグリルより、今の時代に合ったシンプルさでおしゃれだと思う。

プラチナホワイトパールのヴェゼルに乗ってますが、ボディとの一体感がすごくクリーンな感じで気に入ってます。余計な線がなくて、塊としての美しさがありますね。

肯定的な意見として目立つのは、「見慣れるとカッコいい」「シンプルで洗練されている」「未来的で良い」といった声です。発売当初は強い違和感を抱いたものの、日常的に目にするうちにデザインの良さが理解され、評価が変わったというケースも多いようです。特に、白やグレー系のクリーンなボディカラーでは、同色グリルが持つ独特の魅力が最大限に引き立つと感じるユーザーがいます。

否定的な意見「どうしても好きになれず、即交換」

やっぱりヴェゼルの同色グリルは好きになれないな…。納車前に無限グリルを注文して、ディーラーで交換してもらいました!顔が引き締まって最高にかっこいい!

ヴェゼル契約したけど、グリルだけがどうしても納得いかない。納車されたら評判の良いショップで黒く塗装してもらう予定。費用はかかるけど、満足度は絶対上がるはず。

一方で、依然として根強い否定的な意見では、「顔がぼやけて見える」「引き締まりがなく、物足りない」「存在感が薄い」といった感想が多く見られます。これらのユーザーの多くは、納車後すぐにグリルをオプション品や社外品に交換したり、塗装やラッピングといったカスタムを施したりして、自分好みのスタイルを追求しています。SNS上には、グリルカスタム前後の比較写真が数多く投稿されており、パーツ一つで車の印象が劇的に変わることがよくわかります。

このように、SNS上の評判はまさに賛否両論であり、最終的には個人のデザインの好みや価値観に大きく左右されることが結論と言えます。他人の意見に流されるのではなく、様々なスタイルを参考にしながら、自分自身が心から「カッコいい」と思える選択をすることが、満足度の高いカーライフにつながるでしょう。


ボディカラー同色グリルのメリット・デメリット

ボディカラー同色グリルのメリット・デメリット

ヴェゼルの象徴ともいえるボディ同色グリルですが、主観的なデザインの好みとは別に、機能面や実用面におけるメリットとデメリットが存在します。双方の側面を冷静に理解することで、より客観的にこのユニークなデザインを評価できるはずです。

メリット

  • 先進的でクリーンな印象:前述の通り、EVを彷彿とさせる未来的でミニマルなデザインは、他の多くのSUVとは一線を画す独自の個性を放ちます。華美な装飾を好まない、シンプルでモダンなスタイルを重視する方には大きな魅力となるでしょう。
  • デザインとしての一体感と塊感:ボディからグリルまでがシームレスにつながることで、デザインに統一感が生まれ、すっきりとした美しい塊感を演出します。特に淡色系のボディカラーでは、その効果が顕著に現れ、洗練された印象を与えます。
  • 洗車やメンテナンスの手軽さ:複雑なメッシュ構造のグリルや、ウォータースポットが付きやすいメッキパーツと比較して、凹凸が少なくフラットな面が多いため、洗車時の拭き上げが非常に簡単です。手入れのしやすさは、日常的に車を綺麗に保ちたいユーザーにとって、無視できないメリットと言えます。

デメリット

  • 単調でのっぺりした印象:フロントフェイスに視覚的なアクセントが少なくなるため、見る人によっては物足りなさや表情の乏しさを感じる可能性があります。特に、元々陰影が出にくい濃色系のボディカラーでは、その傾向が強まることがあります。
  • 傷や汚れの目立ちやすさ:高速道路などで避けられない飛び石による小さな傷や、虫の付着がボディの塗装面と同様に目立ちやすくなります。ブラックの樹脂パーツであれば気にならないレベルの傷でも、塗装面だとタッチアップでの補修が必要になるケースも考えられ、神経質な方にはストレスになるかもしれません。
  • リセールバリューへの潜在的な影響:中古車市場において、フロントグリルのデザインは車の評価を左右する重要なポイントの一つです。個性の強い標準の同色グリルよりも、万人受けしやすい人気の純正オプション(アーバンスタイルなど)や有名ブランドの社外グリルに交換されている車両の方が、査定額が高くなる可能性も否定できません。

これらのメリット・デメリットを総合的に考慮すると、ボディ同色グリルはデザイン性を最優先し、手入れの手間を惜しまないユーザーに最適な選択と言えるかもしれません。逆に、傷をあまり気にせずタフに乗りたい方や、将来的なリセールバリューを重視する方は、グリル交換や、傷防止のためのプロテクションフィルム施工などを検討する価値がありそうです。


フロントグリル交換で車検は通るのか

フロントグリル交換で車検は通るのか

フロントグリルを自分好みにカスタムする上で、避けては通れないのが「車検に通るのか」という法的な問題です。カスタムに夢中になるあまり、保安基準に適合しなくなる事態は絶対に避けなければなりません。結論から言えば、適切な製品を選び、正しく装着している限り、フロントグリルの交換自体が理由で車検に通らなくなることはほとんどありません。

その根拠は、フロントグリルが道路運送車両法において「指定部品」に分類されている点にあります。指定部品とは、自動車の構造や安全性能に大きな影響を与えない軽微なパーツとして扱われるもので、交換しても陸運局への構造変更の届け出が不要とされています。これにより、ユーザーは比較的自由にカスタマイズを楽しむことができます。(出典:国土交通省 自動車検査・登録ガイド

ただし、どのようなグリルでも無条件に許されるわけではなく、安全に走行するための保安基準を満たすためのいくつかの重要なチェックポイントがあります。

車検で厳しくチェックされる主なポイント

  • 鋭利な突起の有無(外部突起規制):万が一の事故で歩行者に接触した際の安全性を確保するため、グリルのデザインに鋭利な突起があってはなりません。角が十分に丸められている(曲率半径2.5mm以上)など、安全に配慮した設計であることが厳しく求められます。
  • 灯火類(ヘッドライトやウインカー)の視認性:グリルの装着によって、ライトの光が遮られたり、法律で定められた範囲からの視認性が損なわれたりしてはいけません。
  • 先進安全装備のセンサー機能への影響:これが現代の車で最も重要なポイントです。自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールを司るミリ波レーダーやカメラがグリル周辺に搭載されています。グリル交換によってこれらのセンサーの機能が損なわれると、安全運転支援システムが正常に作動しなくなり、重大な事故につながる恐れがあるため、車検不適合となります。
  • 車体寸法の変更:グリルが車検証に記載されている車体の全長や全幅を一定の範囲(全長±3cm, 全幅±2cm)を超えて変更する場合、構造変更の申請が必要になります。ただし、一般的な市販のグリルであれば、この範囲に収まるように設計されています。

特に重要なのが、センサー類への影響です。ヴェゼルも先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載しており、フロントグリル中央のHマークの裏あたりに、天候に左右されにくいミリ波レーダーが設置されています。このレーダーは電波を送受信して前方の車両や障害物を検知するため、グリルの素材や塗装が電波を遮断したり、乱反射させたりしないことが絶対条件です。社外品グリルを選ぶ際は、必ず「ミリ波レーダー対応」と明記されている信頼性の高い製品を選んでください。

実績のあるメーカーの製品や、もちろんホンダ純正オプションであれば、これらの基準はすべてクリアしているため心配は不要です。もし不安な場合は、取り付けを依頼するディーラーや専門ショップに、車検対応品であるか、また取り付け後のセンサー校正(エーミング)の必要性について事前に確認しておくと万全です。


ヴェゼルのフロントグリルがダサいと感じた時の対策

  • 純正オプションModuloの魅力
  • 塗装やラッピングという選択肢
  • おすすめの社外品カスタムグリルと購入方法
  • フロントグリル交換の費用・工賃相場
  • 自分でフロントグリル交換する難易度と注意点

純正オプションModuloの魅力

純正オプションModuloの魅力

「同色グリルは自分の好みではないけれど、社外品の品質やフィッティング、そして何より安全性が不安…」と感じる方に、最も確実で最適な選択肢となるのが、ホンダの純正アクセサリーです。これらは、ホンダの子会社である「株式会社ホンダアクセス」が開発・販売しており、車両本体と同じ厳しい基準で設計・テストされています。メーカー自身が手がけるからこその品質、フィッティング、安全性は、社外品にはない絶対的な魅力です。(出典:Honda公式サイト VEZELアクセサリーページ

ヴェゼルの純正オプショングリルとしては、主にデザインの方向性が異なる「アーバンスタイル」と「カジュアルスタイル」の2種類が用意されており、ユーザーの好みに合わせて選ぶことができます。(※Moduloは、ホンダアクセスが展開するカスタマイズパーツのブランド名です)

フロントグリル(アーバンスタイル)

ベルリナブラック塗装が施された、横長のハニカムメッシュデザインが特徴です。標準の同色グリルとは対照的に、フロントフェイスをよりスポーティで引き締まった精悍な印象へと劇的に変化させます。SNSなどでも同色グリルからこちらに交換するユーザーが最も多く、ヴェゼルカスタムの定番かつ王道と言えるでしょう。特にプラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールといったモノトーンのボディカラーとの相性が良く、メリハリのある表情を生み出します。

フロントグリル(カジュアルスタイル)

こちらは細い横基調のバーを組み合わせた、シンプルで洗練されたデザインです。アーバンスタイルほどアグレッシブではありませんが、カッパーブラウンメタリックのアクセントが効いており、都会的で上質な雰囲気を演出します。さりげない変化で個性を主張したい方や、上品なカスタムを好む方におすすめの選択肢です。

純正オプションを選ぶ最大のメリット

  • 完璧なフィッティングと最高の品質:車両の3D設計データを用いて開発されているため、隙間なく完璧にフィットします。また、耐候性や耐衝撃性といった耐久性も、メーカーの厳しい基準をクリアしており、長期間にわたって安心して使用できます。
  • 安心の車両保証が適用される:新車購入時に装着すれば、アクセサリーパーツも車両本体と同様の保証(3年間または6万km)を受けることができます。これは後付けの社外品にはない、メーカー直系ならではの大きなメリットです。
  • 先進安全装備との完全な互換性:ミリ波レーダーなどの先進安全装備への影響も、開発段階で徹底的にテストされています。センサーの誤作動といった心配がなく、車の安全性を一切損ないません。
  • 正規ディーラーでの確実な取り付け作業:購入から取り付けまで、車両を熟知した正規ディーラーのメカニックに一貫して任せることができます。作業品質も高く、安心して愛車を預けられます。

価格は社外品に比べて高価になる傾向がありますが、それを補って余りあるほどの安心感と満足感が得られるのが純正オプションの最大の魅力です。特に車の安全性に直結するフロントパーツだからこそ、信頼性を最優先する方には最もおすすめできる選択肢と言えるでしょう。


塗装やラッピングという選択肢

塗装やラッピングという選択肢

グリルを丸ごと交換するには費用がかかりすぎる、でも今のグリルの印象は変えたい。そんなニーズに応えるのが、現在の同色グリルをベースにしてイメージチェンジを図る「塗装」と「ラッピング」という二つの手法です。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

グリルの塗装:半永久的な質感と色の自由度

最もポピュラーなのが、グリルをグロスブラック(艶あり黒)マットブラック(艶消し黒)に塗装する方法です。グリル部分が引き締まった黒色になることで、フロントフェイス全体にコントラストが生まれ、スポーティな印象が格段にアップします。ボディカラーとのメリハリがつき、まるで違う車のような表情に変わります。塗装であれば、ボディと同じ色や、あるいは全く違うアクセントカラーにすることも可能で、色の自由度が高いのが魅力です。

項目 詳細
メリット ・塗料が剥がれない限り半永久的に効果が持続する
・色の自由度が高く、調色次第で無限のカラーが選べる
・ラッピングフィルムでは難しい細部まで綺麗に仕上げられる
デメリット ・一度塗装すると元の状態に完全に戻すことは困難
・高速走行時の飛び石などで塗装が欠けたり剥げたりする可能性がある
・施工にはグリルの脱着と下地処理が必要で、数日間車を預ける必要がある
費用目安 30,000円~50,000円程度(専門の板金塗装工場に依頼した場合)

グリルのラッピング:手軽さと保護性能の両立

ラッピングは、専用の粘着フィルムをグリルに貼り付けて色や質感を変更する方法です。塗装と同様にグロスブラックやマットブラックが人気ですが、他にもレーシングカーのようなカーボン調、金属の質感を再現したブラッシュドメタル調、あるいは個性的なサテンカラーなど、フィルムならではの多彩な表現が可能です。

部分ラッピング(パートラッピング)も人気
グリル全体を施工するのではなく、何本かあるルーバー(横棒)のうち数本だけをラッピングする「パートラッピング」も、低予算で始められる手軽なカスタムとして人気があります。少ない費用でさりげなく個性を演出し、オーナーのセンスを光らせることができます。

項目 詳細
メリット ・フィルムを剥がせばいつでも元の状態に戻せる(リセール時に有利)
・フィルム自体が飛び石などから純正の塗装面を保護するプロテクターの役割も果たす
・塗装では難しい独特の質感(カーボンなど)を選べる
デメリット ・塗装に比べてフィルムの耐候年数が短い(高品質なもので約3~5年が目安)
・複雑な形状だと施工費用が高額になったり、端から剥がれてきたりする可能性がある
費用目安 30,000円~60,000円程度(専門のラッピング業者に依頼した場合)

「失敗しても元に戻せる」という安心感と手軽さから、近年はラッピングを選ぶユーザーが非常に増えています。どちらの方法を選ぶにせよ、美しい仕上がりを求めるなら、経験豊富な専門の板金塗装工場やカスタムショップに相談し、それぞれのメリット・デメリットをよく理解した上で依頼することが成功の鍵となります。


おすすめの社外品カスタムグリルと購入方法

おすすめの社外品カスタムグリルと購入方法

純正オプションでは物足りない、もっとアグレッシブで個性的なスタイルを追求したいという方には、サードパーティ製の社外品カスタムグリルがおすすめです。純正品にはない大胆なデザインや、比較的リーズナブルな価格設定が大きな魅力です。ヴェゼル用としては、特に以下のメーカーが人気と実績を兼ね備えています。

人気メーカーの具体例とその特徴

  • M'z SPEED (エムズスピード):トヨタ・アルファード/ヴェルファイアなどのミニバンカスタムで絶大な人気を誇るブランド。ヴェゼル用にも、縦基調のデザインで高級感と迫力を演出するグリルをラインナップ。ミリ波レーダーにも完全対応しており、品質にも定評があります。
  • NOBLESSE (ノブレッセ):フィットやステップワゴンなど、ホンダ車を中心に高品質なエアロパーツを展開する実力派メーカー。純正のデザインラインを巧みに活かしつつ、よりスポーティで洗練された印象に見せるデザインが人気です。細部の作り込みやフィッティングにもこだわっています。
  • 無限 (MUGEN):ホンダのオフィシャルワークスとして、レース活動から市販車用パーツまで手掛けるブランド。その信頼性は絶大です。グリルを丸ごと交換するタイプだけでなく、純正グリルに両面テープで貼り付けるタイプの「フロントグリルガーニッシュ」など、比較的手軽なパーツもラインナップされています。

他にも様々なメーカーから多種多様なグリルが発売されています。選ぶ際に最も重要なのは、デザインの好みはもちろんですが、必ず公式サイトなどで「ミリ波レーダー対応」の記載があるかを再三確認することです。安全に関わる部分ですので、絶対に妥協しないでくださいね。

カスタムグリルの購入から取り付けまでの流れ

社外品グリルの購入方法は多岐にわたりますが、主に以下の3つのルートが考えられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のスキルや予算に合わせて選びましょう。

  1. 大手カー用品店 (オートバックス、イエローハットなど):店舗によってはエアロパーツコーナーがあり、実物(展示品)を確認できる場合があります。専門スタッフに相談しながら、取り寄せから取り付けまで一貫して依頼できるのが最大のメリットです。
  2. オンラインショップ (楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど):自宅にいながら多くの商品を比較検討でき、価格も比較的安い傾向にあります。ただし、商品の選定や取り付け業者の手配はすべて自己責任となります。フィッティングの悪い粗悪品も紛れているため、信頼できるショップやレビューをよく確認することが重要です。
  3. カスタムショップ・専門工場:エアロパーツの取り扱いに長けたプロショップです。専門的な知識を持つスタッフに、自分の理想のスタイルを伝えながら最適な商品を選んでもらえます。取り付け技術も高く、トータルでのコーディネートを任せられるのが魅力です。

オンライン購入時の重要チェックポイント
オンラインショップで購入する際は、自分の車の年式やグレード(例:e:HEV Z、Gなど)に適合しているかを必ず確認しましょう。また、商品は「未塗装品」と「塗装済み品」の2種類があることがほとんどです。未塗装品は価格が安いですが、別途、板金工場などでの塗装費用(20,000円~)がかかるため、トータルコストを計算して選ぶ必要があります。


フロントグリル交換の費用・工賃相場

フロントグリル交換の費用・工賃相場

フロントグリルを交換する際にかかる総費用は、大きく分けて「部品代」と「工賃(取り付け費用)」の合計で決まります。予算を立てるためにも、それぞれの相場を正確に把握しておきましょう。

部品代の価格帯

グリルの価格は、純正品か社外品か、また塗装の有無によって大きく変動します。

  • ホンダ純正オプショングリル:約40,000円 ~ 60,000円
  • 有名ブランドの社外品グリル (塗装済み):約50,000円 ~ 100,000円
  • 有名ブランドの社外品グリル (未塗装):約30,000円 ~ 70,000円 + 別途塗装代 (約20,000円~)

一般的に、ホンダ純正オプションよりも、デザインに凝った大手エアロパーツメーカーの社外品の方が高価になる傾向があります。

工賃(取り付け費用)の相場

ヴェゼルのグリル交換は、フロントバンパーを一度完全に取り外す必要があるため、比較的専門的な作業となり、工賃はそれなりにかかります。依頼する場所によっても、技術料の設定が異なります。

依頼先 工賃相場 特徴・メリット
ホンダ正規ディーラー 約20,000円 ~ 30,000円 作業が確実で、車両構造を熟知しているため安心感が最も高い。純正オプションの取り付けに最適。
大手カー用品店 約15,000円 ~ 25,000円 比較的リーズナブルな価格設定が魅力。ただし、店舗によってエアロパーツ取り付けの経験値に差がある場合も。
カスタムショップ・板金工場 約15,000円 ~ 30,000円 エアロパーツの扱いに慣れており、社外品のフィッティング調整などにも柔軟に対応してくれる。

【重要】センサーのエーミング(校正)費用について
フロントバンパーを脱着した際、ミリ波レーダーの位置が設計値からわずかにずれる可能性があります。安全のため、多くのディーラーや整備工場では、作業後に専用の診断機とターゲットを使用して、センサーの再設定(エーミング作業)を行うことを推奨しています。このエーミング作業には、別途10,000円~20,000円程度の追加費用がかかることが一般的です。これは安全に関わる非常に重要な作業ですので、工賃の見積もりに含まれているか事前に必ず確認しましょう。

これらの費用を合計すると、グリル交換には最低でも60,000円程度から、高価なパーツを選びエーミング作業も行うと10万円を大きく超えるケースもあります。自分の予算と、どこまで品質や安全性を求めるかをよく考え、パーツ選びや依頼先を検討することが重要です。


自分でフロントグリル交換する難易度と注意点

自分でフロントグリル交換する難易度と注意点

高額になりがちな工賃を節約するために、「自分でグリル交換に挑戦してみたい」と考える方もいるかもしれません。しかし、結論から言えば、近年の電子制御された自動車、特にヴェゼルのグリル交換は、DIY初心者には極めて難易度が高い危険な作業です。

前述の通り、グリルの交換にはフロントバンパーを完全に取り外す必要があります。この一連の作業には、専門的な知識と技術、そして多数のリスクが伴います。

DIYの具体的な難易度と潜むリスク

  • 膨大な数のクリップやネジの取り外し:バンパーは、エンジンルーム上部、タイヤハウス内、ボディ下部など、非常に多くのクリップとネジで固定されています。見つけにくい隠しネジなどもあり、一つでも外し忘れたまま力を加えると、バンパー本体や取り付け部を確実に破損させます。
  • プラスチックパーツの破損リスク:特にホンダ車のクリップは硬いことで知られています。寒い時期に作業したり、専用工具を使わずに無理な力を加えたりすると、クリップ自体はもちろん、バンパー側の爪の受け部分(ブラケット)が割れてしまうことがあります。一度破損すると、バンパーがきちんと固定できなくなり、走行中にガタついたり、隙間ができて見栄えが悪くなったりします。
  • ボディへの深刻なダメージ:重量のあるバンパーを一人で外したり取り付けたりする際に、ボディのフェンダーやヘッドライトにぶつけてしまい、高額な修理費用が必要となる深い傷や凹みをつけてしまうリスクが非常に高いです。作業は必ず2人以上で行い、傷つきそうな箇所は養生テープや毛布で徹底的に保護する必要があります。
  • 重要保安部品(センサー類)の取り扱い:バンパーの内側には、ミリ波レーダーやフォグランプ、コーナーセンサーなどの重要な配線が接続されています。構造を理解せずにカプラーを無理に引っ張ると、断線やコネクタ破損を引き起こし、警告灯の点灯や安全装備の機能不全に直結します。

最低限必要な専門工具の一例

  • ソケットレンチセット(ディープソケット含む)
  • 各種ドライバー(スタビードライバーなど短いものも必要)
  • クリップ外し(内張りはがし)セット
  • トルクレンチ(規定トルクでの締め付けに必須)
  • フロアジャッキ、ジャッキスタンド(安全な作業スペース確保のため)
  • 養生テープ、マスキングテープ、毛布など

これらのリスクを十分に理解し、必要な工具を全て揃え、整備解説書(サービスマニュアル)などで正確な手順を完全に把握できる一部の経験豊富な上級者でなければ、DIYでの作業は絶対におすすめできません。数万円の工賃を惜しんだ結果、パーツの破損やセンサーの不具合で、数十万円の修理費用がかかってしまう可能性も決してゼロではないのです。愛車の価値と安全を守るためにも、信頼できるプロフェッショナルに作業を依頼するのが最も賢明な選択と言えるでしょう。


ヴェゼルのフロントグリルがダサい問題を総括

  • ヴェゼルのグリルが「ダサい」と言われるのは主に2021年以降の2代目(RV系)ボディ同色グリル
  • 理由は「のっぺり感」「他社製品との類似性」「先進的すぎるデザインへの違和感」など
  • SNSでの評判は賛否両論であり最終的には個人の好みや価値観に大きく左右される
  • 同色グリルには先進的な印象やメンテナンスの手軽さといった明確なメリットもある
  • デメリットとしては傷や汚れの目立ちやすさや単調に見える可能性が挙げられる
  • フロントグリル交換は指定部品のため適切な製品であれば基本的には車検対応
  • ただしセンサー機能を妨げたり鋭い突起があったりする製品は保安基準不適合となる
  • カスタムの第一選択肢は品質と安全性が完全に保証されたホンダ純正オプション
  • 現在のグリルを活かすなら半永久的な仕上がりの塗装や元に戻せるラッピングも有効な手段
  • より強い個性を求めるならM'z SPEEDや無限など実績のある社外品グリルも魅力的
  • 社外品を選ぶ際はデザインだけでなくミリ波レーダーへの対応を必ず確認することが最重要
  • グリル交換にはバンパー脱着が必須で工賃は15,000円から30,000円程度が相場
  • 部品代と工賃を合わせると総額は安くても6万円以上、高価なものだと10万円を超える
  • DIYでの交換はパーツ破損やセンサー不具合のリスクが非常に高く専門家以外には非推奨
  • 結論としてデザインの評価は主観的なものであり豊富なカスタム方法で自分好みに解決可能

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